「みんな。観ようぜ！」第２４回
フォー・ハンズ

　自宅でピアノを弾いていたソフィーとジェシカの姉妹。
　すると2人組の強盗が家に押し入り、両親を殺されてしまう。
　2人はベットの下に隠れ、事なきを得るが、これがきっかけで姉のジェシカは妹のソフィーに超過保護に接するようになる。
　
　そして20年後。
　
　ジェシカの過保護ぶりは度を越し、妹の行動を一挙手一投足監視するほどであり、そんな姉の行動にソフィーは、嫌気を通り越して憎しみを抱いていた。
　そんなソフィーはピアニストとして修業の日々。
　選抜試験の当日、ジェシカの元に弁護士事務所から連絡があり、両親を殺した2人の強盗が釈放された連絡を受ける。

　試験会場まで怒鳴り込んできたジェシカと、口論になり走り去るソフィー。
　それを追うジェシカ。角を曲がったところで2人とも車に轢かれてしまう。

　病院で目が覚めるソフィー。
　ジェシカは頭を強打して、すでに亡くなってしまっていた。

　その日を境に、ソフィーに変化が起こり始める。
　姉の幻聴が聞こえ、夢遊病のように目が覚めると見知らぬ場所にいた。
　
　ある日、テープレコーダーに姉の声が録音されていた。
　ソフィーの意識のない間、意識も体もジェニカになっていたのだった。
　内容は出所した2人の強盗を殺すといったもの。

　ソフィーは姉の行動を防ぐため、自分の体を鎖で縛り、意識がない時に動けないようにする。

　しかし、目が覚めた時ソフィーは車の中に居た。
　トランクには強盗の1人が縛られている。
　ソフィーは強盗を木に縛り、両親を殺したのはもう1人の方だと知る。
　「二度とこの街に戻ってくるな、戻ってきたら殺す」と脅し、強盗を逃がす。

　もう限界だと悟ったソフィーは治療のため、病院を訪れた。
　そこで自分の背中に入れ墨が彫られていることに気づく。
　ソフィーに入れ墨はない。入れていたのはジェシカだった。

　事故で死んだのはソフィーだったのだ。

　死んだのは自分ではなく、守ると誓った妹だったと知ったジェシカは絶望に駆られた。
　その夜、強盗の残りの1人がジェシカを殺すべく家に侵入してくる。

　怒りに身を任せ、逆に強盗を殺すジェシカ。

　妹が死んだ今、生きていても仕方がない。
　自殺しようと喉にナイフを当てるも、テープレコーダーに気づき、再生する。

　「私の人生を邪魔しないでっ」とソフィーの懇願する一言が新しく録音されていた。
　それを聞き、ジェシカは喉からナイフを話した。

　2か月後。

　ピアノの前で美しい音色をたてながら練習に打ち込むジェシカの姿があった。が、
　姿見にはピアノを弾くソフィーの姿が写っていた……
　

　END　(*´▽｀*)